はじめに
こんにちは、 Unified Communications サポート チームです。
いつも Microsoft Teams をご利用いただきありがとうございます。
本記事では 、Teams のワークフローアプリに新しく追加された「AI ワークフロー」について、どんなことができるか？ 実際の応答例は？ にスポットライトを当てて紹介したいと思います。
AI ワークフローは現在パブリックプレビューの機能となります。展開前のイメージ作りにあたってご参考となりましたら幸いです。
📍 展開時期や前提条件などの詳細については MC1147389 をご参照ください。
※ 本記事の内容は執筆時点 (2025 年 12 月現在) の情報・動作に基づくものとなります。
AI ワークフローとは
Teams のワークフロー アプリでは、Teams のアクティビティを自動化したり Teams を他のアプリやサービスに接続したりすることができます。
📖 Teams のワークフロー アプリに関する概要は、こちら の公開情報をご参照ください。
その中で、今回追加された AI ワークフローでは、AI を用いた自動化機能を利用することが可能です。ワークフロー アプリには、複数の AI ワークフロー向けテンプレートが用意されており、それらのテンプレートをカスタイズすることで任意の形で運用することができます。
ロードマップのページでは以下のように説明されています：
With AI Workflows in the Workflows app, you will have access to custom AI-powered templates to automate complex tasks and streamline daily operations. AI Workflows enhance productivity by simplifying task execution and helping users stay organized throughout the day. Admins can enable this feature to equip users with intelligent automation tools that make managing work more efficient and intuitive. (Roadmap ID 500379 から抜粋)
📍 ワークフローアプリ内で、AI ワークフローにアクセスするには Microsoft 365 Copilot ライセンスが必要です。
テンプレート例
現在 AI ワークフローのテンプレートとしては大きく 2 種類 用意されています。
- 個人用のテンプレート
- チャネル用のテンプレート
📝 ワークフロー アプリの [テンプレート] タブ > [フィルター] の [AI ワークフロー] を選択することで、AI ワークフローのテンプレート一覧を確認することが可能です。
以下でそれぞれのテンプレートについて、実際の画面例と合わせて活用例を紹介します✍
個人用のテンプレート
個人用のテンプレートはユーザー個々人に向けたフローで、ワークフロー アプリとの 1:1 チャットから自動化された通知を受け取ることができるものです。
例えば「コミュニケーションを要約し、実施項目をハイライトする」というテンプレートでは、指定されたユーザーとのチャット履歴から 内容の要約・今後のタスク をまとめて通知するフローが作成することができます ✨
〇 設定方法
- テンプレート一覧から任意のテンプレートを選択。ここでは「コミュニケーションを要約し、実施項目をハイライトする」を選択します。
- どのユーザーとのコミュニケーションを対象とするか・いつ・どの頻度で通知を受け取りたいか などの設定を行います。ここでは、”Luna Meowell” というユーザーとの Teams チャットの内容を要約するように指定しています。
- [保存] ボタンをクリックすれば、作成は完了です。
〇 動作例
ワークフローが作成したフローを完了すると、ワークフロー アプリとの 1:1 チャットに実行結果が送信されます。AI によってまとめられたコンテンツは Loop コンポーネントの形式で送られます。
チャネル用のテンプレート
チャネル用のテンプレートはチャネルの中で動作するフローで、チャネル エージェントを自動化して動作させるものになります。
例えば「Search the web using your channel’s dedicated agent」のテンプレートは指定された内容をチャネルエージェントが Web 上で調査し、その結果をチャネルに投稿するフローが作成することができます✨
〇 設定方法
- 使用したいチャネルにチャネル エージェントを追加します
📖 チャネル エージェントの追加方法については、こちら の公開情報をご参照ください。 - テンプレート一覧から任意のテンプレートを選択。ここでは「Search the web using your channel’s dedicated agent」を選択します。
- フローの中身を設定します。ここでは 毎週金曜の 17 時に [🌱 Catnip Ideas] というチャネルに猫に関するニュースやブログ記事のリサーチ結果を投稿してもらうように指示しています。
〇 動作例
ワークフローで指定された時間になると、指定されたチャネルに対して、チャネル エージェントにメンションする形でプロンプトが自動的に投稿が送信されます。
またチャネル エージェントからの応答は、投稿への返信として返されます。🐈
おわりに
AI ワークフローを活用することで、日々の定型的なタスクや会話の振り返りなどの作業を自動化することが可能です。本記事でご案内したテンプレート以外にも「直近の会議内容を要約するフロー」や「予定を確認してまとめるフロー」など日々の業務を進めるうえで役に立つテンプレートが用意されています。ぜひお試しください。
(文責 : 山上)
NOTE: - 2025 年 12 月 08 日に、初版を公開しました。
※本情報の内容（添付文書、リンク先などを含む）は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。